高速度ビデオカメラ_1,000万分の1秒を記録

より鮮明な高感度撮影

はじめに

人の目では見ることのできない、ミクロ領域で起こる事象の拡大観察ができる顕微鏡や、知覚できない波長の光を用いて映像での観察を可能にしたX線撮影装置や赤外線カメラの発明など、可視化技術により医学や工学は飛躍的に進歩を遂げてきました。わたしたちの目は20分の1秒より短い時間で起こる事象は捉えられません。このため、人の目では見えない瞬間に起こる事象を記録し、スロー再生によって可視化する高速度ビデオカメラが必要とされてきました。高速度ビデオカメラHyper Visionシリーズは、超高速領域におけるスタンダードな可視化ツールとして、さまざまな分野で超高速現象の解明に貢献しています。

利用分野

高速度ビデオカメラによる事象の高速記録とスロー再生による可視化技術は様々な分野で広く利用されています。特に高速な観測対象で、100万分の1秒以下の時間分解が必要な利用分野として次のようなものがあります。

・ 風洞実験の気流の様子
・ 航空・宇宙材料の高速衝撃試験
・ 高速飛翔物体の挙動
・ 衝撃波の発生と伝播

・ ボディ材の破壊挙動
・ エンジンの燃焼過程
・ 燃料噴射装置の噴射過程

・ 溶接装置や工作機器の加工過程観察
・ 生産設備の動作エラー解析

・ インクジェットのインク吐出過程
・ 強化ガラスの破壊過程
・ プロジェクタに使用されるMEMSデバイスの挙動

特長

Windowsで動作する制御ソフトウェアが付属しており,カメラ本体とPCをLANケーブルで接続し,簡単な設定をするだけで,すぐに高速撮影を開始できます。


進化した次世代バーストイメージセンサFTCMOS2。
次世代バーストイメージセンサFTCMOS2を採用しており、超高速撮影が可能です。

FTCMOS2を搭載するHPV-X2は当社従来製品に対して光感度が6倍に向上しました。

1,000万コマ/秒のフレームレートで2台のカメラによる正確な同期撮影が可能なため,高速現象を2方向から同時に撮影することができます。
(例)引張試験による炭素繊維強化プラスチック(CFRP)破断の様子を2方向同時撮影

出典:島津製作所HP

この記事に関する参考資料

カタログ:高速度ビデオカメラ Hyper Vision HPV-X2

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