「安全・機能・省エネ」すべてを究めたドラフトチャンバー

安全の、その先へ。 低風量時代をリードするUni-optflowの確かな機構

はじめに

ラボラトリーにおける安全性向上と省エネに寄与する主要設備であるドラフトチャンバー。近年、風量制御システムやサッシ自動閉止技術などが普及しているのと同時にプッシュプル型換気装置としての活用が浸透し、低風量時代は加速しています。
低風量ドラフトチャンバー先進国のヨーロッパで約30,000台の実績のあるワルドナー社のサポートエア技術に、ダルトン独自の技術を融合させた低風量ドラフトチャンバーがUni-optflow(ユニオプトフロー)です。お客様が抱える課題解決のヒントになれば幸いです。

機能紹介

  左 : DFA10 右 : DFB10

■ 3ラインサポートエアで優れた封じ込め性能を実現
従来のドラフトチャンバーでは前面サッシ開口部の作業面と両側面パネル部の境界層※1付近で滞留や逆流が生じやすく、封じ込め性能の低下要因になっていました。3ラインサポートエアを全機種に搭載したユニオプトフローは、封じ込め性能テストにより従来品と同等以上の優れた封じ込め性能が確認されています。
※1  パネル面の空気抵抗により、風速が低下する部分のこと。

  図 : EN14175-3 ロバストネス試験結果

■ 低風量専用バッフル構造で安定した一様な流れを形成
低風量時に最適な気流パターンを生み出すバッフル構造を採用しました。捕捉面※1からドラフトチャンバー内の気流風速分布を測定した結果、捕捉面平均風速の±20%以内※2となり、きれいで一様な流れが形成されています。

※1  捕捉面とは「ブース内部の換気区域の断面をいい、吸込み側フードから最も離れた位置の有害物質の発散源を通り、かつ、気流の方向に垂直な平面」を指します。
※2  プッシュプル型換気装置の性能要件は、捕捉面での風速のバラつきが±50%以内とされています。
※3  標準品の作業サッシ高さは400mmに設定していますが、排気風量の調整によってその他の高さに設定する場合もあります。

■ ドラフトチャンバー内部の換気効率を改善
3ラインサポートエアはサッシ裏にも吹込まれ、ドラフトチャンバー内部の換気効率を改善します。サッシ作業高さではもちろん、サッシ閉時にも効果を発揮します。(サイドエアパス機能)
標準サッシ作業高さで一定量のガスをドラフトチャンバー内で発生させドラフトチャンバー内部と排気ダクトの二箇所でガス濃度を測定した結果、発生ガスが効率良く換気されていることがわかります。

■ 【RESULT】 低風量ドラフトによる風量の削減で省エネ効果を向上
低風量ドラフトチャンバーの採用と標準作業サッシ高さ(400H)の設定で、大幅な風量削減効果が得られます。制御風速基準の一般型(下図緑色)に比べて33~54%の風量削減が可能です。


出典 : ダルトン HP

この記事に関する参考資料

カタログ : 研究施設総合カタログDR-04(DFAタイプ、DFBタイプ部分抜粋)

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