低風量型ヒュームフード
高い封じ込め性で排気風量を約40%低減
はじめに
ヒュームフード(ドラフトチャンバー)は実験室の定番設備ですが、稼働時間が長く設置台数も多いことからラボ全体のエネルギー使用量に大きな影響を与えています。
低風量型ヒュームフードGF2は、効率の高い排気デザインにより少ない排気風量においても高い封じ込めの性能を実現し、排気風量を標準型と比較し約40%低減しました。低風量化により給・排気ダクトや給・排気ファン等が小型化され空調設備コストを削減できます。また供給外気の空調負荷を低減させ、給・排気ファンの電気代を削減します。お客様が抱える課題解決のヒントになれば幸いです。
機能紹介
■ 低風量化によるメリット
① 空調設備コストの削減 : 給・排気ダクトや給・排気ファン等が小型化されます。
② ランニングコストの削減 : 供給外気の空調負荷や給・排気ファンの電気代を削減できます。
③ 快適環境の実現 : 低風量化により外乱を減少させ、給・排気バランスの取れた空間を実現します。
④ 将来対応・増設 : 基本の風量が少ないため、余力のある設備設計でフレキシブルな対応が可能になります。
■ 省エネ性の高い研究環境を実現
低風量型ヒュームフード GF2は、標準型GF1と比較して約40%の風量削減が可能です。風量の削減により、空調費のランニングコストも削減できます。ヒュームフードの台数が増えるほど効果が高まります。
図 : 間口寸法の違いに伴う標準型(GF1)と低風量型(GF2)の風量比較
■ 少ない風量でも高い封じ込め性能を実現します 《 プッシュプル換気装置型 》
ヒュームフードGFシリーズは、従来機種と比較して本体の静圧低減をはじめ、換気効率の大幅改善、低風量領域においてもスムーズな換気を実現し、封じ込め性能を向上させました。
図 : 従来機種とGFシリーズの封じ込め性能比較①
図 : 従来機種とGFシリーズの封じ込め性能比較②
■ 優れた安全性
① ステータスモニタ
離れたところからでもヒュームフードの動作状況がわかるように、ステータスモニタを設定しました。
② 風量モニタ
視野角が広く見やすいLEDキャラクタディスプレイを採用した、視認性の高い風量モニタを標準装備しました。
③ バッフルプレート
脱着が可能なバッフルプレートには、効率的な排気を可能にしたグラデーションスリットを採用することで、面風速を均一にしています。
出典 : ヤマト科学 HP
この記事に関する参考資料
カタログ : ヒュームフード GFシリーズ_201704