走査型プローブ顕微鏡
SPM-8100FM
島津製作所
HR-SPMは周波数検出方式を採用した新世代の走査型プローブ顕微鏡です。大気中・液中における超高分解能観察だけでなく、固液界面の水和・溶媒和の観察が初めて可能となりました。
HR-SPM:High Resolution Scanning Probe Microscope
特長
● 高分解能
-
- FM方式の採用
- 大気中・液中でのノイズを従来比1/20に低減
- 真空型SPMの性能を大気中・液中で実現
従来のSPM(走査型プローブ顕微鏡) / AFM(原子間力顕微鏡)は、一般にAM(振幅変調)方式ですが、FM(周波数変調)方式は、原理的に高感度測定法であり、より高い分解能での撮像が可能となります。
SPM : Scanning Probe Microscope
AFM : Atomic Force Microscope
AM : Amplitude Modulation
FM : Frequency Modulation
● 操作性の向上
HTスキャナの搭載により、観察エリアが拡大、さらに高速に!デュアルモニター、信号表示機能により、フレキシビリティが格段に向上!
● 水和・溶媒和構造の観察
水和・溶媒和を計測する際の、カンチレバーが受ける力の変動は非常に小さいため、超高感度なFM方式により初めて計測することが可能となりました。Z-X断面の水和・溶媒和構造計測だけでなく、Z-XYの三次元構造解析も可能です。HR-SPMは表面観察だけではなく、固液界面の構造解析装置に進化します。
主な仕様
分解能 | XY:0.2 nm Z:0.01 nm | |
SPMヘッド | 変位検出系 | 光源 / 光てこ / 検出器 |
光源 | レーザーダイオード (635 nm,5 mWmax,On / Off可能) 試料交換中もカンチレバーに対して連続照射 |
|
検出器 | フォトディテクター | |
変位換算ノイズレベル | 20fm/√Hz以下 | |
スキャナ | 駆動素子 | チューブ型ピエゾ素子 |
最大走査範囲 | 10 µm × 10 µm × 1 µm(X・Y・Z) | |
ステージ | 試料最大形状 | Φ38 mm × 8 mm |
試料交換方式 | ヘッドスライド機構 | |
試料固定方式 | マグネットによる固定 | |
XYステージ | 10 mm × 10 mm | |
Z軸粗動機構 | 方式 | ステッピングモーターによる全自動機構 |
最大可動範囲 | 10mm | |
光学顕微鏡 | CCD | 素子サイズ:1/3インチ 有効画素数:1024×768 |
レンズ | 作動距離:65mm 光学倍率:4倍 |
|
照明 | 同軸落射照明 | |
除振機構 | 除振台 | SPMユニットに内蔵 |
情報提供元: 株式会社島津製作所
・本ページに記載されている内容は抜粋情報となっております。詳細はメーカーHP、製品カタログ等をご参照ください。
また、製品・仕様は予告なく変更、製造中止となることがあります。
・当社営業エリア内の対応とさせていただきます。またエリア内であっても対応できない場合がございます。