温室効果ガスアナライザー
島津製作所
二酸化炭素(CO₂)換算の温室効果ガスの年間排出量の95%以上を占めているCO₂、メタン(CH₄)、一酸化二窒素(N₂O)の3成分を一回の注入で測定できます。
広範囲なエリアの測定が必要な農業分野での温室効果ガスの測定ニーズに応えるため、多検体を再現性良く測定するためのシステムを備えています。
特長
● 堅牢性の高い装置構成
水田や田畑から採取したサンプルは多湿であることが多く、堅牢性の高い装置が求められます。温室効果ガスアナライザーは、複数の分離カラムと検出器により構成されています。大気中の水分等の測定不要な成分は、プレカラムで分離されてベントより排出されますので、分析カラムに導入されない構造になっています。また、ECDの劣化を早める酸素はECDへ導入されないようになっています。
● 多検体分析に対応
田畑等の広いフィールドの経時変化を測定する場合は検体数が多くなりますが、バイアル瓶を用いることで、サンプルの捕集時間を短縮でき、かつガスバッグよりもコンパクトなので、サンプルの輸送が容易になります。AOC-6000 Plusシリンジインジェクションシステムは最大108検体分のバイアル瓶がセット可能で、ハイスループット分析が可能です。
● 充実したユーザーサポート機能
ガスセレクタ(オプション)にメインと予備のガスボンベを接続しておくことで、メインのガスボンベの元圧を監視し続け、ボンベが空になった場合は自動でガス供給を予備のラインに切り替えます。キャリアガスの供給無しにカラムが加熱され、ダメージを受けることを防ぎ、ダウンタイムの削減につながります。
主な仕様
NARO way 温室効果ガスアナライザー |
BID-FIDシステム | |
用途 | 農業関連分野の不純物を多く含むサンプルの測定 | ECDが設置できないラボでのGHG分析 |
選択ガイド | 多検体を再現性良く分析可能なシステム
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構成 | パックドカラム 3検出器 |
マイクロパックドカラム 2検出器 |
GCモデル | GC-2030 | GC-2030 |
分析周期 | 10 分 | 25 分 |
検出器 | FID、TCD、ECD | FID、BID |
LOD | CH₄:0.1 ppm CO₂:100 ppm N₂O:0.05 ppm |
CH₄:0.1 ppm CO₂:0.1 ppm N₂O:0.1 ppm |
情報提供元: 株式会社島津製作所
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