取扱製品 Product
AEアナライザ(アコースティックエミッション計測装置)
生産現場の変化に伴い、製造装置の摩耗や亀裂、故障などを早期検出するというニーズが高まっています。 AE は、振動計測などに比べ早期に変化を捉えることが可能なため、その活用が期待されています。
AEアナライザ[AE9701/AE9702]は計測器本体と測定・解析ソフトウェアを組み合わせて、AE信号を解析します。 センサからのAE信号を増幅・フィルタリングしてPCへ転送、リアルタイムに波形表示、STFT(短時間フーリエ変換)表示および特徴量の抽出が可能です。 また、PCに保存した原波形データを詳細に解析することで、対象や環境に適した分析が可能です。
別途センサとプリアンプを用意することで、AE解析を開始することができます。 1チャネルのAE9701、2チャネルのAE9702をご用意。
固体が変形または破壊する際には、ひずみエネルギーを音波(弾性波)として放出します。この弾性波をAEセンサで検出し信号処理することで、破壊過程の評価が可能になります。
● AE 信号は 10 kHz ~数MHz
● 高域信号を検知できるので、低域の環境ノイズに強い
● 正常状態から故障までのわずかな変化をセンシング可能
メーカー
:エヌエフ回路設計ブロック/NF
特長
- 高時間分解能 原波形収集 最大4MS/s(1チャネル出力時)
- さまざまな分析機能(測定・解析ソフトウェア)
・検出信号のリアルタイム分析:原波形、STFT、算出した特徴量を表示
・連続ロギング、保存したデータから詳細分析
・特徴データ解析機能: エンベロープ検波、STFT、最大振幅、カウント、エネルギー、周波数重心 - アンプおよびフィルタを内蔵
利得 最大60 dB、遮断周波数可変ローパスフィルタ/ハイパスフィルタ - 様々なセンサに対応
AE センサ、プリアンプ内蔵加速度センサ、ラインドライブ型プリアンプ
AE センサで故障の予兆を検知、加速度センサで故障直前をモニタすることも可能 - 1 チャネル入力(AE9701)、2 チャネル入力(AE9702)
- 小型軽量 質量約1.2kg(AE9701)
<測定・解析ソフトウエア>
AEアナライザの設定および測定データのリアルタイム表示を行うソフトウェア。 ![]() |
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● 特微量もリアルタイムに算出・表示 |
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■ 最大振幅:指定時間内の最大振幅 ![]() |
■ 周波数重心:周波数スペクトル分布図の全面積を積分 ![]() |
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■ カウント:指定時間内のAE波発生頻度 ![]() |
■ エネルギー:指定時間内のAE波の2乗累積値 ![]() |
解析システム例
AE 計測では、信号検出に必要なセンサ、プリアンプ、解析用のハードウェア、ソフトウェアを組み合わせて 適切な信号処理をおこなうことで、対象物や環境に適した不具合検出を行うことができます。 ![]() |
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● AEセンサ様々な測定シーンに対応する 豊富なセンサをご用意。
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● AE 用プリアンプ広帯域・高利得・低雑音。AE センサで 捉えた信号を増幅する小型プリアンプ をご用意。センサの周波数帯域に適合 したものを選択できます。 |
![]() お客様のご要望に応じたカスタマイズを承ります |
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● ソフトウエア |
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● ソリューション |
取得した測定データから「特徴量」を算出し、機械学習を活用して 故障を予知します。 |
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⇒「設備故障による生産ライン停止」から「故障予知による計画保守」へ |
仕様
名称 | AEアナライザ | ||
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型式 | AE9701 | AE9702 | |
RF入力部 | |||
チャネル数 | 1 | 2 | |
入力形式 | 交流結合不平衡入力 | ||
入力コネクタ | 前面パネル、BNCレセプタクル | ||
プリアンプ用電源 (公称値) |
PRE15:+15 V / 20 mA以上、ラインドライブ型プリアンプ用 PRE24:+24 V / 20 mA以上、ラインドライブ型プリアンプ用 DIR:AEセンサの直接接続用 C-PRE:5 mA / +24 V以下、 定電流駆動型プリアンプ内蔵加速度センサ接続用 |
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入力インピーダンス | PRE15:75 Ω(公称値)、PRE24:75 Ω(公称値) DIR:100 kΩ(公称値)、C-PRE:約100 kΩ |
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最大入力電圧(公称値) | 20 Vp-p PRE15、PRE24およびC-PRE設定時 ±12 VDC | ||
信号グラウンド | 筐体から絶縁 信号グラウンドと筐体間耐圧最大42 Vpk | ||
高調波歪率(THD+N) | -60 dB(周波数10 kHz) | ||
増幅部 | |||
利得 | 0 dB、10 dB、20 dB、30 dB、40 dB、50 dB、60 dB | ||
利得確度 | ±0.5%(フィルタオフ、周波数10 kHz) | ||
周波数帯域 | 100 Hz ~ 1.685 MHz -3 dB ~ +1 dB(フィルタオフ、基準周波数10 kHz、 測定周波数100 Hz、1.685 MHz) |
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フィルタ部 | |||
遮断周波数 | HPF:THRU、20 kHz、50 kHz、100 kHz LPF:THRU、100 kHz、200 kHz、500 kHz 遮断周波数確度:±20 %以内(-3 dB) |
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減衰傾度 | 24 dB / oct | ||
AD変換部 | |||
サンプリングレート | 24 MHz | ||
分解能 | 16 bit | ||
RF出力部(増幅およびフィルタ後の信号を出力) | |||
チャネル数 | 1 | 2 | |
出力コネクタ | 背面パネル、BNCレセプタクル | ||
最大出力 | 電圧:±2 V(無負荷時) 電流:±20 mA | ||
出力インピーダンス | 50 Ω(参考値) | ||
外部制御 | |||
EXT I/O | コネクタ:背面パネル、Mini-Dsub 15pin トリガ入力、警告信号出力、トリガ有効出力 など |
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USB | USB2.0 HighSpeed、USB-B コネクタ(背面)、CDC | ||
出力波形 | |||
出力波形 | 原波形 または エンベロープ波形 (測定・解析ソフトウェアへ出力) | ||
サンプリング速度 および通過帯域 |
最大サンプリング速度: 1チャネル出力時:4 MS/s 2チャネル出力時:2 MS/s 個別設定可能なサンプリング速度*: 4MS/s(1.685MHz)、2MS/s(0.8425MHz)、 1MS/s(421.2kHz)、 500kS/s(210.6kHz)、 250kS/s(105.3kHz)、125kS/s(52.65kHz) * ()内は各サンプリング速度における通過帯域の最高周波数です |
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一般事項 | |||
電源 | 付属ACアダプタを使用 電圧:AC 100 V ~ 230 V ±10% ただし、250 V以下 周波数:50 Hz / 60 Hz ±3 Hz 消費電力:20 VA(AE9701)、30 VA(AE9702) 過電圧カテゴリ:Ⅱ |
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ウォームアップ時間 | 30分 | ||
外径寸法 | 約123(W)×101(H)×217(D)mm 以下 ただし突起部除く | ||
質量 | 約1.2 kg | 約1.4 kg | |
測定・解析ソフトウェア | |||
測定機能 | 測定器本体制御 | PCから測定器本体を制御 | |
リアルタイム ファイル保存 |
出力波形のリアルタイムファイル保存 (保存はTDMS形式*、 最大記録時間はPCのストレージ容量に依存) * TDMS ファイルは、National Instruments 社のファイルフォーマットです。 |
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波形表示 | 出力波形(原波形またはエンベロープ波形)とSTFT波形 をリアルタイム表示 | ||
閾値の設定表示 | 出力波形データに閾値を設定し、超えた点を表示・記録 また、 設定により外部EXT I/Oから警告信号出力(接点 出力)を行う |
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特徴量の分析表示 | 出力波形から特徴量を分析しリアルタイムに表示・記録 特徴量 ・原波形 または エンベロープ波形 ・STFT ・最大振幅 ・カウント ・エネルギー ・周波数重心 |
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解析機能 | 出力波形データの 読み込みと保存 |
出力波形データの指定範囲読み込み、およびCSV形式への 変換と保存 | |
解析条件の変更 | 特徴量の算出条件を変更して,再解析や表示 | ||
データ比較 | 2つのデータを個別に読み込み、出力波形や特徴量を比較 | ||
動作環境 | OS:Windows 10、CPU:Intel Core i7以上推奨、 メモリ:8GB以上、ストレージ:SSD |
注釈
このページに記載されている製品・仕様・価格は改良等のため予告無く変更、あるいは製品製造を中止する事があります。ご購入に際しましては販売価格も含め改めて最新情報を弊社営業よりご確認下さい。
製品登録年月
2021-11
販売開始年月
2021-11
産業種別
- 設備管理
- 食品
- 飲料
- 繊維
- 化学製品
- 石油製品
- プラ製品
- ゴム製品
- 製薬・医薬品
- 金属製品
- 機械
- 電気機械
- 電気
- ガス
- 水道
- 鉄道・貨物
測定項目または機能
- AE測定(アコースティックエミッション)
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最寄の営業所までお願い致します。

