取扱製品 Product

ゲイン・フェーズ分析器 FRA51602

ゲイン・フェーズ測定に特化した装置です。ディジタルフーリエ積分方式の優れたノイズ除去特性を生かし、被測定対象の振幅・位相を高精度に短時間で測定します。

メーカー

エヌエフ回路設計ブロック/NF

特長

  • 測定周波数 10μHz~2MHz
    10 μHz の低周波から2MHz をカバー。測定分解能は10 μHzです。幅広い範囲の周波数特性を測定できます。
  • 測定速度 0.5 ms/point
    スイープ速度は、最速0.5ms/point と高速です。製造ラインでのタクトタイム短縮に貢献できます。
  • 基本確度 利得±0.01dB, 位相±0.06°
    ディジタルフーリエ演算方式と自己校正機能により、常に高い精度で測定します。
    ※確度は測定条件により異なります。
  • ダイナミックレンジ 140dB
    高分解能A/D 変換器と測定周波数ポイントごとに測定レンジを最適化するオートレンジ機能により、広いダイナミックレンジを確保。測定中の変化に対しても、確実に測定することができます。
  • アイソレーション 600V CATⅡ 300V CATⅢ
    発振器出力(OSC)と2つの分析入力(CH1/ CH2)は、筐体および端子間相互にアイソレーションされており、絶縁定格は600V CATⅡまたは300V CATⅢです。高電圧ニーズが高まるインバータやPFC 回路など、電源回路のループ・ゲイン測定をはじめ、その応用範囲はますます広がります。
  • オートレンジ
    入力信号のレベルに追従し、最適なレンジに設定しながら測定します。レンジを超えるノイズを検出したら、大きなレンジに自動設定して再測定。測定データは、レンジ飽和を起こしていないデータとなります。レンジ変化に伴う測定値の不連続を解消するために、固定レンジを選択することも可能です。
  • シーケンス測定機能
    設定メモリの内容を番号順に読み出してスイープ測定を行う機能。
    1 回のスイープで、周波数範囲を最大20 分割して、各々の周波数範囲において、異なる振幅や積分設定などで測定することができます。
  • 群遅延測定
    フィルタなどの電子回路の波形の再現性評価に用いられる群遅延(GD:Group Delay, 入出力間の位相を角周波数で微分)を表示できます。通信用フィルタの測定や評価などに便利です。
  • マーカサーチ機能 自動検索可能
    マーカを移動させて値を読み取るほか、設定した条件に合致する点を自動的にサーチすることも可能。例えば、ループ・ゲイン測定にて、スイープ終了時に「0 dB」を自動検索して“位相余裕”、「 0°」を自動検索して“利得余裕”を検出できます。
  • 周波数変化時位相制御
    発振器出力信号の位相が0°のタイミングで周波数を変更します。周波数スイープ開始から終了の間の直流分がゼロになりますので、ハイパスフィルタ(HPF)の周波数特性測定などに有効です。
  • 微分・積分演算機能
    測定データの時間領域における微分/二階微分/積分/二重積分を行う機能です。加速度センサやレーザドップラ振動計からの信号を演算し、変位/速度/加速度に変換して表示します。
  • データ表示ソフトウェア(Windows 7,8.1,10)
    周波数特性分析器 FRA51602で測定したデータをパソコン上に取り込み、グラフ表示を行うソフトウェアがエヌエフ回路設計ブロックより無償提供されており、お客様にてダウンロードインストールが可能です。

仕様

名称・型式 ゲイン・フェーズ分析器 FRA51602
基本機能 正弦波のスイープ信号を被測定物に与え、
その周波数応答を高精度に測定する
発振部
周波数 10 μHz ~ 2 MHz
設定分解能:10 μHz /
確度:±10 ppm(内部基準クロック使用時)
AC 振幅 0 ~ 10 Vpk
設定分解能:3 桁または0.01 mVpk のいずれか大きい方
DC バイアス -10V ~ +10V 設定分解能 10mV
出力インピーダンス 50 Ω ±2 % (1 kHz)
最大出力(AC+DC) 電圧:±10 V、電流:±100 mA
スイープ スイープ密度 3 ~ 20,000 steps/ sweep
スイープ種類 リニアまたはログ選択可
スイープ時間 最速 0.5 ms(周波数1 点あたり)
出力制御 QUICK 瞬時に設定電圧または0 V にする
SLOW 約10 秒で徐々に増減し、設定電圧 または0 V にする
0° 位相での出力オフ/周波数変更機能
AC, DC 同時オン/オフおよびAC のみ単独にオフ可
測定開始/終了時に自動オン/オフ可
コネクタ 絶縁型 BNC コネクタ(正面パネル、OSC)
アイソレーション 600 V CATⅡ/ 300 V CATⅢ
(BNC グラウンド 対 筐体)
DC BIAS OUT
(背面)
DC バイアス出力先を背面パネルのDC BIAS
OUT 設定時に出力
コネクタ BNC コネクタ
設定範囲 -10 V ~ 10 V
出力抵抗 600 Ω ±2 %
分析部
入力チャネル数 2 チャネル(CH1、CH2)
入力コネクタ 絶縁型BNC コネクタ
入力インピーダンス 1 MΩ ±2%、並列に20 pF±5 pF
測定レンジ 10 レンジ
(30 m/100 m/300 m/1/3/10/30/100/300/600 Vrms)
およびオート、(CH1、CH2 独立設定)
最大入力電圧 600 V CATⅡ/ 300 V CATⅢ
最大測定電圧 600 Vrms:付属ケーブル使用時
ダイナミックレンジ 140 dB(10 Hz ~ 1 MHz)、
80 dB(1 MHz ~ 2 MHz)
IMRR 120 dB 以上(DC ~ 60 Hz)
アイソレーション 600 V CATⅡ/ 300 V CATⅢ、BNC グラウンド 対 筐体
演算処理機能
測定モード UP SWEEP スイープ測定(周波数昇順)
DOWN SWEEP スイープ測定(周波数降順)
SPOT 現在の周波数で測定(非スイープ)
REPEAT 繰り返し測定
SINGLE 1 回測定して待期
積分機能 ノイズの影響を取り除いて測定するためのデータ積分機能
0 ~ 9,990 s または 1 ~ 9,999 サイクル
遅延機能 周波数変更後、測定開始までの時間を遅延
0 ~ 9,990 s または 0 ~ 9,999 サイクル
測定開始遅延機能 スイープまたはスポット測定先頭のみ測定開始までの時間を遅延する機能
0 ~ 9,990 s または 0 ~ 9,999 サイクル
自動積分機能 ノイズによる測定変動分が、設定した値以下になるまで積分を繰り返す
変動分設定:FIX、SHORT、MED、LONG
振幅圧縮機能 被測定系の飽和、破損を防ぐため、被測定系の振幅
が一定になるように発振器出力を自動調整する
自動高密度スイープ 測定データが大幅に変化するとき、自動的にその
前後区間のスイープ密度を上げて測定する
シーケンス測定機能 測定条件のメモリ内容に従って測定を行う
分析処理部
 測定確度
固定
レンジ
測定確度=相対確度+校正確度
測定確度=±(|基本確度|+|ダイナミック確度|+|レンジ間確度×N|)
校正確度:外部に接続されるシャント抵抗、プローブ、校正用標準器などの確度
基本
確度
(抜粋)
周波数と測定レンジ:ゲイン(比)/位相
200kHz以下かつ30mV~30Vレンジ:±0.01dB/±0.06°
100kHz以下かつ600Vレンジ:±0.2dB/±1.2°
2MHz以下かつ30mV~30Vレンジ:±0.1dB/±0.6°
[条件]
  • 積分30サイクル以上
  • 両チャネルとも固定レンジ、両チャネル同一レンジ
  • 両チャネルともレンジフルスケール信号入力時のゲイン・位相の誤差
ダイナミック
確度(抜粋)

周波数と測定レンジ:ゲイン(比)/位相

100kHz以下かつ300mV~600Vレンジ:±0.1dB/±0.6°
2MHz以下かつ100mV~10Vレンジ:±0.2dB/±1.2°

[条件]
  • 積分30サイクル以上
  • 両チャネルとも固定レンジ、両チャネル同一レンジ
  • 両チャネルの入力信号レベルの関係が1:1または1:0.1のとき、入力信号レベルが大きい方のチャネルのレンジフルスケールからレンジの1/10まで変動した時のチャネル間のゲイン・位相の誤差
レンジ間
確度(抜粋)
周波数と測定レンジ:ゲイン(比)/位相
100kHz以下かつ300Vレンジ以下:±0.05dB/±0.3°
2MHz以下かつ30Vレンジ以下:±0.05dB/±0.3°
[条件]
  • 積分30サイクル以上
  • 両チャネルとも固定レンジ
  • 両チャネルの測定レンジが1つ異なり、入力信号レベルは両チャネル同じ(小さい方のレンジのフルスケールレベル)ときのゲイン・位相の誤差
オート
レンジ
測定確度=相対確度+校正確度
相対確度=±(|基本確度|+|ダイナミック確度|)
校正確度:外部に接続されるシャント抵抗、プローブ、校正用標準器などの確度
基本
確度
(抜粋)
波数と測定レンジ:ゲイン(比)/位相
200kHz以下かつ信号レベル7Vrms:±0.02dB/±0.12°
2MHz以下かつ信号レベル7Vrms:±0.1dB/±0.6°
[条件]
  • 積分30サイクル以上
  • 両チャネルともオートレンジ
  • 両チャネルの入力信号レベルが同じ大きさの時のゲイン・位相の誤差
ダイナミック
確度(抜粋)
波数と測定レンジ:ゲイン(比)/位相
100kHz以下かつ信号レベル30Vrms~600Vrms:±0.1dB/±0.6°
2MHz以下かつ信号レベル100mVrms~30Vrms:±0.2dB/±3.0°
[条件]
  • 積分30サイクル以上
  • 両チャネルともオートレンジ
  • 両チャネルの入力信号レベルの関係が1:1または1:0.1のとき、大きい方のチャネルの入力信号レベルが7Vrmsを基準として、上記の範囲で変化した時のチャネル間のゲイン・位相の変動分
誤差補正機能 内部で生じる時差を自己測定し補正する機能(キャリブレーション)
分析モード 比: CH1/ CH2,CH2/ CH1、振幅: CH1, CH2
グラフの種類 ボード線図、ナイキスト線図、ニコルス線図
測定データ項目 dBR(ゲインdB)、 θ(位相)、GD(群遅延)、R(ゲイン絶対値/振幅)、
a(ゲイン実部/振幅実部)、b(ゲイン虚部/振幅虚部)
補正機能(イコライズ) センサ、ケーブルなどの測定系の周波数特性を補正
表示部
表示器 8.4 インチカラーTFT-LCD(SVGA)、タッチパネル付き
グラフ表示スタイル SINGLE 画面に1 つのグラフを表示
SPLIT 画面に2 つのグラフを上下に表示
データトレース 参照データトレース(REF)、測定データトレース(MEAS)
オートスケーリング グラフの表示スケールを自動的に最適に設定、オン/オフ可
マーカサーチ Max, Min 最大値, 最小値
Peak, Bottom ピーク(極大値), ボトム(極小値)
Next Peak 次のピーク
Next Bottom 次のボトム
Value マーカ値
⊿Value デルタマーカとメインマーカの差
X Value 周波数
  ※スイープ測定終了時に自動サーチ可能
その他
データメモリ スイープ測定したデータ(MEAS):最大20 データ
参照データ(REF):測定データ同時表示可能(オン/オフ可)
イコライズデータ、測定条件データ:最大20 組
外部記憶 USB メモリ(正面パネル、USB-A コネクタ)、
フォーマット:FAT、画面イメージ:BMP
インターフェイス GPIB 基準企画:IEEE488.1、IEEE488.2
USB USBTMC
LAN 10/100 Base-T
RS-232 通信速度:4800 ~ 230400bps
外部モニタ VGA(背面パネル)
外部基準クロック 入力 10MHz ± 100ppm以内、0.5 Vp-p ~ 5 Vp-p
出力 10MHz ± 10ppm以内、1 Vp-p/50Ω
直流電源出力 シグナルインジェクター5055(オプション)用電源出力
電源 AC100~230V±10%、ただし250V以下
消費電力 最大100VA
動作保証温湿度範囲 +5~40℃、5~85%RH
(※ただし、絶対湿度1~25g/m3、結露がないこと)
外形寸法(mm) 430(W)×117(H)×350(D) 突起物除く
質量 約8.5kg

注釈
■ ご注意 ■
このページに記載されている製品・仕様・価格は改良等のため予告無く変更、あるいは製品製造を中止する事があります。ご購入に際しまては、販売価格も含め改め最新情報を弊社営業よりご確認下さい。

価格(価格帯)

[FRA51602]¥1,980,000.-

製品登録年月

2018-12

産業種別

  • 電子・デバイス
  • 電気機械
  • 電気製品
  • 通信機器
  • 自動車

測定項目または機能

  • 周波数特性分析

ダウンロード(カタログ・資料)

カタログ:ゲイン・フェーズ分析器 FRA51602

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