埋込み・クランプ不要の試料板

大型試料や不規則形状の試料を手作業で研磨している方、必見です

はじめに

今まで手研磨をするしかなかった大型の試料や特殊な形状の試料を自動研磨できたら…と思ったことはありませんか?自動研磨による試料作製は、手研磨での試料作製に比べ作業者による品質のバラつきが生じないため、誰でも安定した品質で試料作製をすることができます。また、一度に複数個の試料を同時に研磨することができるため作業効率が良く、ずっと試料を押さえている必要もないため作業者の負担を軽減できます。

ストルアスのフレキシブル試料板は埋込み・クランプ不要で特殊形状の試料を固定できる市場唯一の試料板です。今まで手研磨をするしかなかった試料を半自動で研磨することができるようになり、再現性を高めながら試料作製時間を短縮することができます。お客様が抱える課題解決のヒントになれば幸いです。

登場人物紹介



とある日のご相談

先日、デジタルマイクロスコープ DSX2000のデモを行った際に、Aさんよりこんなご相談がありました。

自動研磨にかけられないサイズの金属材料の組織検査をするために手研磨をしているのですが、手や肩への負担がかかるんです。平坦になるように研磨するには技術も集中力も必要で、1つ試料を作製するのに15分程度、日々多くの試料を研磨するのが大変だなと思っているのですが、何か良い解決策はないですか?


Aさんが使用している装置はLaboSystemか、、う~ん、何か良い方法は無いだろうか。よし、ストルアスさんに聞いてみよう!
…なるほど、理解しました。Aさんのお悩みは「フレキシブル試料板」で解決できそうですね!
ちょうどデモ機の用意もありますので、さっそく行きましょう~!
行動力の化身、、!ところで、フレキシブル試料板ってなんですか~!?

そんなこんなでENDOさんとストルアスさんは、デモ機を持ってAさんに会いに来ました。
 
Aさん、こんにちは。急にお邪魔してしまいすみません。
先日ご相談いただいた件なのですが、ストルアスさんの「フレキシブル試料板」で解決できるようなんです。
私自身でも何か方法は無いか調べていたのですが、今まで通り手研磨をするしかないかと半分諦めていたところでした。フレキシブル試料板、ぜひ詳しく教えてください!
お任せください。フレキシブル試料板は、埋込み・クランプ不要で試料を固定できる、市場唯一の試料板です。
それぞれにかかる時間を省略できるので、処理時間を短縮することができます。

\ POINT 1 / 埋込み・クランプ不要

フレキシブル試料板は埋込み・クランプ不要で、形状に関わらず最大 100×100×20mmのほぼすべての試料を固定できます。
試料板サイズはΦ160mmとΦ140mmの2種類があります。

形状が特殊で埋込みするのは難しいし、試料片をホルダーに固定するのって時間がかかって面倒だなと思い手研磨をしていたんです。POINT 1から期待できますね。
でも、埋込みもクランプもしないで、どうやって試料を固定するんですか?
研磨中に試料が動いたりはしないんですか?
フレキシブル試料板には、スプリング式のピンが付いており、試料を作業面に置き、試料移動板を下げるだけでしっかりと固定できます。と言っても、想像しにくいかと思いますのでコチラの動画をご覧ください。
(フレキシブル試料板の説明は 1:40~)
 
 
なるほど、作業面に試料を置いた上からフレキシブル試料板で押さえる形で固定するんですね。
その通りです。試料は試料回転ヘッドにより固定されるため、全ての試料に圧力が均等に加わり、結果の再現性が向上します。

\ POINT 2 / 再現性の向上

手作業による研磨・琢磨において、全ての試料に適切な角度で同量の圧力を加えることは経験豊富な技術者であっても困難です。
フレキシブル試料板を使用することで、毎回一貫した結果を得ることができ再現性が向上します。

手研磨だと、どうしても人によって品質にバラつきが出てしまうことも気になっていたんです。
再現性高く試料作製ができるの、とても助かります。
しかも、研磨・琢磨中に試料を手で押さえている必要がないため、ご相談いただいていた手や肘、肩への負担を解消できますよ。

\ POINT 3 / 作業者の安全性の向上

フレキシブル試料板を使うと、今まで手作業で研磨する必要があった試料も自動研磨・琢磨をすることができます。
それにより、作業者の手や肘、肩の負担を低減し、安全性を改善します。

作業中のケガなどの危険性も低減できるということですね。
最初は少し疑っていましたが、本当にこの「フレキシブル試料板」でお悩みが解決できちゃうじゃないですか~!
本当ですね、、つい勢いでここまで来てしまいましたが、ホッとしました。
ちなみに、どの研磨・琢磨装置に使用することができるんですか?
Tegramin-25 / -30と、LaboSystemのLaboForce-100、AbraPol-30試料回転ヘッドに対応しています。
これらの装置を既にお持ちでしたら、簡単にアップグレードすることができますよ。
\ POINT 4 / 簡単なアップグレード

フレキシブル試料板は、Tegramin-25 / -30およびLaboForce-100、AbraPol-30の試料回転ヘッドと連動し、簡単なソフトウェア更新でアップグレードできます。

Tegramin

LaboSystem

AbraPol

Aさんがご使用の研磨・琢磨装置はLaboSystemなので、試料回転ヘッド LaboForce-100と一緒にフレキシブル試料板をご使用いただけます。

Aさんは実際にデモを実施してみることになりました。

これがフレキシブル試料板ですね!装置への取り付けも簡単です。
これで準備はばっちりなので、さっそく研磨をしてみましょう!

・・・研磨中・・・
 
研磨が終わりました。
えっ!もう終わったんですか?まだ3分くらいしか経っていないですよね?フレキシブル試料板、期待通りでした。さっそく、上司と導入の相談をしてみます!
無事にデモが終了し、帰ろうとしていたENDOさんは通りがかった検査室にて試験中のBさんを見かけたので、声をかけることにしました。


続きは次回 4月9日(水) 配信「ストルアス、硬さ試験機もやってます」
 
出典:ストルアス HP

 

この記事に関する参考資料

カタログ : フレキシブル試料板(手研磨をされている方)
カタログ : フレキシブル試料板(半自動装置をご使用の方)
カタログ : ストルアス 研磨・琢磨装置カタログ_2024.v1

〇 ENDO取り扱い 研磨・琢磨装置 一覧は こちら をご覧ください。

お問合せや資料ご請求はこちら

ENDOちょっとお邪魔します