デスク上でおこなう簡易放電試験

ベンチトップ型電子負荷を使って様々なサイズのバッテリをテスト

はじめに

輸送機の電動化では、システムの動作時間は、正確に把握しなければならない重要な設計項目です。システムの動作時間はバッテリ容量と電流値から求めて設計します。バッテリの容量は電流値により変化しますので、実際の動作状態に即した電流値を使用した、バッテリ放電試験をすることが重要になります。
バッテリ開発者は、専用システムを使って、一度に多くのセル、モジュール、パックの試験をしなくてはなりません。一方で、このような専用システムは、様々な条件で、小ロットのバッテリ放電テストを手軽に実施するには不向きです。

キーサイト・テクノロジーが提供する多種多様な測定・評価の高速化および自動化ソリューションのなかから、今回はバッテリ開発者のニーズに対するひとつの回答として、高精度でありながら小回りが利き「簡易放電評価ができ、かつ、デジタルマルチメータ並みの電流・電圧の測定確度も得られる電子負荷装置」をご紹介します。

 

アプリケーション内容

ベンチトップ型電子負荷(EL34143A)は、数10mAから60Aまでをカバーし、同時にデジタルマルチメータ並みの測定確度で電圧の測定が可能です。内蔵のデータロガー機能を用いると経過時間と電圧、電流を本体のみでグラフ表示をし、ロギング結果はUSBメモリに保存し、Excelで結果を簡単にグラフ化できます。 また、バッテリの劣化を防ぐためにカットオフ電圧を設定したい場合は、PCと電子負荷をLANまたはUSBポートを使用して接続し、ExcelのVisual Basic for Applications(VBA)プログラムによる制御を行うことができます。ベンチトップ型電子負荷とExcelが動作するPCさえあればこれらが可能になります。

<主な特長>

- 電子負荷単体でDMM並みの電流・電圧の測定確度が得られるため、別途DMMを用意する必要がありません。
- 僅か28万円ほどの電子負荷単体で、放電試験が可能です。
- Excel VBA(フリーテストプログラム)を用いる事で、カットオフ電圧の設定が可能です。
- Excel VBAはオープンソースですので、ユーザーによるカスタマイズが可能です。

EL30000シリーズ電子負荷紹介 1分57秒

この記事のまとめ

デスク上でおこなう簡易放電試験.pdf

この記事に関する参考資料

ベンチ電子負荷を用いたバッテリセル放電テスト(2021.5.4)(リンク先へ遷移します。英語の資料です)
Excel VBAで書かれたフリーのテストプログラムもこちらからダウンロードできます。
指定のセルに、電子負荷のアドレスと電流値、サンプル間隔を入力し実行するだけで、上記のテスト結果が得られます。

電子負荷EL30000Aシリーズ(Oct.27.2020.3120-1430)pdf.

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