高電圧電池パックを安全に計測

火花放電低減機能と交流4端子法で安全に迅速にバッテリ測定

はじめに

電気自動車(EV)のエネルギー供給をすべて担うバッテリは、その安全性と使用寿命を第一に考慮する必要があります。1台の車両は通常、数百から数千のバッテリーセルにより構成されており、すべてのセルが同じ安定性を保つことで、安全な走行が可能になります。開発者は、セルからモジュールを構成し特性を保つために、バッテリの評価とセル選別を簡単かつ迅速に行うことが必要になります。

日置電機は、電気技師に愛される安全性と信頼性に加え、高精度な計測技術による現状把握と分析を提案する企業です。今回は、その中から火花放電低減機能がついた「最大入力電圧 1000Vで、内部抵抗と電池電圧の同時測定が可能、さらにバスバー溶接抵抗測定にも最適なバッテリテスタ」をご紹介します。

 

アプリケーション内容

HIOKI のバッテリ測定器は、交流 4 端子法を用いてバッテリの迅速な測定が可能です。さらに、バッテリ内部抵抗と電圧のテストにより、不具合のあるバッテリを迅速に発見します。
EV自動車・EVバスなどを想定した高電圧電池パックの測定には、BT3564をお勧めします。BT3564 は 1000V までの高電圧電池パックの試験ができます。高電圧試験時に接触により起こりうるアーク火花を抑えるため、火花放電低減機能が追加されています。

また、電池モジュールの溶接抵抗測定においては、検査対象が電圧を持っていることに注意が必要です。例えば20セルが直列に接続されたモジュールの場合、モジュールの端子間電圧は最大74V程度発生していることになります。バスバーの接続を間違えてしまった場合、また測定プローブを誤った端子へ当ててしまった場合などには、モジュールの電圧が計測器に入力されるおそれがあります。通常、直流抵抗計はこのような電圧入力を想定しておりませんので、過大な電圧入力により計測器が故障するおそれがあります。

安全性をより重視し、このような過大入力による事故を予防するためには、高い耐圧性能と高精度な抵抗測定性能を兼ね備えたバッテリテスタ(交流抵抗計)を直流抵抗計の代わりに使用することをお勧めします。極めて低抵抗を測定することになりますので、バッテリテスタを使用する場合には、正確なゼロアジャストを行う必要があります。

<主な特長>

- 1000Vまでのダイレクト測定に対応
- EV, PHEV向け高電圧バッテリの生産ラインでの検査に最適
- 内部抵抗測定0.1μΩ〜3000Ω(パック総抵抗・バスバー抵抗)
- 火花放電低減機能搭載
- アナログ出力機能
- 1000Vおよび高圧電池パック対応測定プローブ(オプション)

 

電池の内部抵抗・開放電圧測定 57秒

この記事のまとめ

高電圧電池パックを安全に計測.pdf

 

この記事に関する参考資料

各種電池の内部抵抗・開放電圧と対応測定器一覧.pdf

バッテリテスタBT3564.pdf

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